レッスン・ゼロ リーディング能力の劇的アップにはSUMが効く
2016/10/27
英語が難しいと思っているあなた。 どんなに苦手でも、絶対に「英語って簡単!」って思えるようになります。
焦らず、気長に、楽しみながらやっていきましょう!
まずは、ここでの勉強方法について簡単に説明しますね。
高校3年生の時、ワラをもつかむ思いである英語学習用の教材を買いました。その名前は「SIM」。スマホや携帯に挿す「あれ」じゃないです。
これは
- simultaneous(同時)
- Interpretation(通訳)
- Method(方式)
の略で、英語をパーツごとに区切って、そのままの順番で翻訳して、理解してしまおうという方法です。(単語は難しいので、まだ覚えなくてもいいです。最初から飛ばすと息切れしますので、無理に覚えなくてもいいですよ。安心してください、穿いてますよ。)
この「SIM」なんですが、株式会社 東京SIM外語研究所の「スーパーエルマー」の先祖に当たります。
「ネイティブ思考法」が導くTOEIC高スコア リスニング講座「スーパーエルマー」
スーパーエルマー CBSコース [正規販売店] 東京SIM外語研究所 TOEIC… |
スラッシュで句切られた英文が載ったテキストとそれに合わせて作られたリスニングCDを使って、「ネイティブ思考法」を身に付けるというのがこの教材のミソです。
中学や高校の授業で、英文は漢文を読む時のように行ったり来たりしながら読むように教えられます。漢文がちんぷんかんぷんなように、この方法だと英文もちんぷんかんぷんになってしまいがち。
それを英語をネイティブに話す人と同じような順番で、文章の頭から準備翻訳して行って、そのまま理解してしまおうという方法です。
例えば、桃太郎の一文
She went to the river to wash clothes, when a big peach came floating down the river.
は、学校英語では、
- a big peach :大きな桃が~した時
- down the river:川を下って
- came floating:浮いて来た
- when:時
- She:彼女は
- to wash clothes:服を洗濯するために
- went to the river:川へ行きました。
という具合に教えられます。僕はこれが英語が苦手な人を多く作ってしまう元凶だと思っています。
これをSIMでは、
She went / to the river / to wash clothes, / when a big peach came / floating / down the river. /
とスラッシュで区切って、頭から翻訳して行きます。
彼女は行った / 川へ / 服を洗濯するために / 大きな桃が来た時 / 浮いて / 川を下って /
となります。
この方法というのは、本当に理にかなっていて、身に付けると英語をスラスラ読めるようになります。そして、この頭から順番に翻訳して理解していくという方法は、リスニングにおいても絶大な効果を発揮します。漢文のように行ったり来たりして読む方法は、リスニングのように文章が流れていってしまうと破綻してしまいます。
超人的なワーキングメモリーを持っている人には可能かも知れませんが、ほとんどの人には使いにくい方法です。それで多くのリスニングが苦手・嫌いな人を生んでしまいます。
これは僕が学んだかれこれ四半世紀前でも同じでした。でも、僕はリスニングテープ(まだCDではなく、カセットテープの時代でした)を聞きませんでした。これは人それぞれだと思いますが、リーディングもリスニングも同時に勉強することが難しかったのと未だリスニングが大学入試にほとんど導入されていなかったこともあって、リーディングに集中しました。
今はセンターにもリスニングがあり、リスニングを無視することはできません。とは言え、英語自体が苦手な人が、リーディングもリスニングも、と欲張ってしまうと消化不良を起こしてしまう恐れがあります。なので、バカ英語でリーディングを苦手から得意に変えてから、改めてリスニングを勉強するといいと思います。リーディングができる人は、ヒアリングはあっと言う間に習得が可能です。今は良いリーディング教材も出ています(無料の物も数多くあります)ので、今はリスニングのことは忘れて、リーディングだけに集中してください。
そのリーディングですが、最初はSIMの基本通りに勉強していましたが、途中からもっと効果的な方法があることに気付きました。そしてその方法を実践して、偏差値30を切るような状態から最高で偏差値90まで取れるような英語力を身に付けることが可能になったんです。
その方法とは、
SUM(サム)
エクセルのボタンで見たことがあるかも知れませんが、その「SUM(合計)」ではありません。
これは、
- Simultaneous(同時)
- Understanding(理解)
- Method(方式)
の略です。ほとんどSIMと同じなんですが、「翻訳」と「理解」が違います。どういうことかと言いますと、翻訳すらしないんです。いちいち英語を日本語に翻訳していると時間も掛かりますし、頭も疲れます。
SIMは「ネイティブ思考法」を身に付けることが目的なんですが、確かに「ネイティブ思考法」ではあっても、ネイティブと同じではありません。ネイティブは頭の中で日本語に翻訳しません。見たまま、読んだまま理解していきます。それが一番自然で、一番効率的だと思うんです。
とにかく浪人した時点で成績は最悪、時間は既に1年を切ってました。予備校の始業式が4月7日、慶応義塾大学経済学部の受験日は2月17日と約10ヶ月しかありません。そんな中で思い付いた苦肉の策です。ただ、全ての無駄をそぎ落として基礎の基礎からやったことが功を奏して英語は苦手から得意へ、偏差値は30から90に上がりました。(下は常に30前後ですが、91.7は最高値で、だいたい85前後でした。)
SUM(同時に理解するという方式)は難しそうだなって感じる人もいるかも知れませんが、一番簡単で、一番の近道だと思います。でも、超人的な記憶力(ワーキングメモリーの最強レベル)を持っている人は、学校英語で学んでも難関大学から合格を勝ち取ることはできると思います。でも、どんなに勉強しても自分には無理だと思っているあなた、今まで何をやっても効果が上がらなかったあなた、是非バカ英語で一緒に英語を得意科目に変えてみませんか。そんな方が嫌いで苦手な英語を得意にして、大学などの合格は勿論、将来英語を使って仕事ができるようになってもらえたら本当に嬉しいです。
レッスン0はこれで終わりです。
She went / to the river / to wash clothes, / when a big peach came / floating / down the river. /
以上がレッスン0の内容ですが、未だ難しいと感じる方もいるかも知れませんが、大丈夫です。
もう本当の本当に初歩からやりますので、安心してくださいね。