バカが教えるバカ英語

英語だけは偏差値30前後の学校ビリから最高で91.7まで上がったものの、英語以外は今でもバカのまま。英語以外は参考になりません。

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Love trumps hate. は I hate Trump. ではありません。

   

President Obamaが誕生した時も大きな驚きがありましたが、驚きで言ったら今回の方が大きかったかも知れません。

まさかPresident Trumpが誕生するとは夢にも思いませんでした。

今回は、そんなPresident Trump氏に関する小ネタです。

Love trumps hate.

今回の選挙戦で、こんな言葉が書かれたプラカードを目にされた方もいると思います。

それから

TRUMP PENCE 2016

TRUMP PENCE

という言葉。

どちらもTRUMP氏関係っぽいんですが、一体どんな意味なのでしょうか?

先ずは

TRUMP PENCE

から。

これはPresident Trumpが誕生した場合に、副大統領になる

Mr. Michael Richard “Mike” Pence

のPenceから来ています。

TRUMPとPENCEの二人で力を合わせて、

We are going to make America great again!

ということを表しています。

Trump and Pence make America great again!

ということですね。

TRUMP PENCE 2016

デザインから色調まで、凄くアメリカっぽいですね。

では、

Love trumps hate.

とは何を意味するのでしょうか?

Love trumps hate.を掲げたレディー・ガガの意図は?

Lady GaGaが

Love trumps hate.

と書かれたプラカードを掲げた映像に日テレが「トランプは嫌い」とテロップを入れてしまったことでネットがざわつきましたが、これは結構な失態でした。この手のテロップ入れは担当者が決裁を取る訳ではありませんので、日テレというよりも担当者のミスに過ぎませんが、このような騒ぎになってしまい、個人的に後悔していることでしょう。

この担当者が「trumps=トランプ」と思ってしまった時点で間違いです。これが人の名前だと思い込んでしまうと、

  • Love:ラブ(=Lady GaGa)は
  • trumps:トランプが
  • hate:嫌い

「Love=Lady GaGa」は本人も喜びそうな間違いですが、これでこの文は全く意味をなさなくなってしまいます。

日本人には馴染みが薄いんですが、

Trump

TRUMP

と人名を表すことはあっても、日本語のように

play cards

これを意味はしません。

これは英語で

Cards

または

Play cards

と呼びます。

ですから、

Love trumps hate.

という文字を見た時には、ネイティブは

play cards

が頭に浮かぶことはありません。

それに

TRUMP

が頭に浮かぶこともありません。

なぜなら「s」が付いているからです。

TRUMP

人の名前の後に「s」がついて複数の人を表すこともありますが、今回は当てはまりません。

Love trumps hate.

と聞いた人は、こどもの頃からカード遊びで耳にして、そして使ってきた単語「trump」という語彙から、この意味を理解することができます。どんな風に使われるかと言うと、

He trumped a card.

I trump alternately in two hands.

また、作り話をすることを

She trumped up a story.

と表現することなどを通じて

trump

にどんな意味があるのか、どんな風に使うのかを覚えていきます。

日本人の中には、和製英語のトランプと大統領選で急に出てきたTrump氏を通じて、trumpは「名詞」であると思い込んでしまう人がいるかも知れません。その場合、Love trumps hate.を見ると、

人を憎むトランプ氏を愛せ

とか、変な誤訳が頭に浮かんでしまうかも知れません。

こんな誤訳も日テレの担当者がテロップで流してしまった「トランプは嫌い。」という誤訳も、

trump

という単語に馴染みがない日本人には止むない部分もあります。(放送に携わる人はNGですが)

英語に慣れていく中で、語彙を増やしておくことは今回のような文を使いする上で大きなプラスになります。

でも、単語帳を片手に、英語と日本語をセットで並べて暗記することはお勧めしません。英語を学ぶ上で効果的ではありませんし、第一楽しくありません。

余り焦らずに、今回の「Love trumps hate.事件」のような出来事に遭遇した時に興味を持って、少しずつでもいいので、単語の意味するところを感じて行ってもらえたらいいと思います。

Google大先生の訳「ラブトランプが嫌い。」

Google大先生にも訳して頂きました。

Love trumps hate.

「ラブトランプが嫌い。」

Google大先生にも難しいみたいです。

一応、別の訳もあるみたいなんで、見てみましょう。

ジャジャーーーン

「愛は憎しみを切り札。」

もっとダメです。

Time flies like an arrow.

を「時間バエは矢が好きです。」とは訳さなくはなりましたが、まだまだ精進が必要です。

何だかちょっとホッとしますね。(Androidユーザーとしては、Siriさんの成長の件もあって、若干心穏やかではない部分もありますが。)

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